まだまだ

今でこそ、当たり前のようにやって見せる水彩画。

それこそ、今から14〜5年前に、

毎日のように言われていたことがあった。

水彩も出来ないようじゃ、トラディショナルをやる彫師には、なれないよ。。

って。。

悔しくてね。本当に悔しくてね。

仕事が終わった後も 家に帰って 練習に明け暮れて。その人がたまにやって見せる、いや、、、やってる所を勝手に見たり。それを見て盗むって言うのかな?あんまり教えてもらった記憶は無いが、今こんな風に出来てるのはしっかり教えていてくれてたんだなって。何となく出来るようになったね。。って言われた時は嬉しかったよ。本当に水彩が嫌いだったからさ。

手取り足取り教えてくれる。なんて甘い世界では無いしね。自分がやりたければ学べ。生きなきゃいけないなら学ぶ。って当時のちっぽけな、僕自身の覚悟だった。

チャンスもそう。

待っていても来るものでは無い。自分で掴もうとしなければ、今だ!って時に逃してしまう。自分の自信の無さ。練習不足と経験不足が、邪魔する時だってある。

でもその時にハッタリかまして、余裕で出来ますよ!って自分にプレッシャーかける事も必要で、言ったら成すべき行動に変わっていく。

それが、チャンスを、掴む時なんだよね。きっと。

どんなに、色んな人からアドバイスをもらっても、自分自身変わろうとしなければその言葉なんてただの雑音にしかならない。

これを見て 水彩出来たからって何?って思う人もいるだろうけど、僕にとっては、あの時逃げずに苦手だったものを克服して今じゃ、戦える武器になった。そして、僕の人生も大きく変わったって事。今は最大限に使い、水彩の枠を超えて行きたい。とあらゆる可能性に挑戦できるようになった。

出来なかった自分ができる自分になった時、初めて感じる事もある。

やりゃできるじゃねーか、俺?って。

海外で絵を描くときも水彩画なければきっと今の場所には居なかった。皆んなで仕事が終わって、ダチの家の家に集まり、タトゥーフラッシュを描く。そこにも居れなかったな。

何とか風とか、ヨーロッパ風とかカリフォルニア風とかは、もう良くて、リアルな人間にリアルだな!って言われなくちゃな。それが今の目標だし必ず僕は実現する。